書籍「生成AIで変わる障害者支援の新しい形」

大阪医専の授業に株式会社パパゲーノ 代表取締役 田中康雅が登壇しました

2025 年 7 月 25 日、大阪医専にて開催された障害者ドットコム株式会社 川田祐一さんが運営する授業に株式会社パパゲーノ 代表取締役 田中康雅が登壇し、「障害者支援 × 生成 AI」の最新事例と将来像をお話ししました。

授業のアーカイブ動画(ノーカット版)はYouTubeにて公開しております。

パパゲーノが目指していること

パパゲーノは「生きててよかった」と誰もが実感できる社会をパーパスに掲げ、精神・発達障害のある方のリカバリー(自分らしい生き方の追求)を社会実装するベンチャー企業です。2022 年3 月、神奈川県立保健福祉大学発のスタートアップとして誕生しました。

「パパゲーノ Work & Recovery(就労継続支援B型)」とは?

  • コンセプト:IT / AI スキルを学びながら「他者貢献(Work)」と「自分らしさの回復(Recovery)」を同時に実現する場。
  • 利用状況:開所から 1 年 10 か月で利用希望 358 名、平均通所時間は月 35 時間。
  • 工賃目安:平均工賃月額 2.9 万円(2024 年度)、最高 6.3 万円の実績。

「週1・1時間から」「在宅ワーク可(自治体許可制)」など柔軟な働き方を用意しています。また、直近は施設外就労という仕組みを活用し就労スキルを高めていく新たな機会創出にも挑戦しています。

生成 AI 活用の3本柱

領域主な取組効果・トピック
利用者支援仕事相談 BOT、読解支援、対人コミュニケーション壁打ち“質問できずに止まる”をゼロにし、個々の強みを最大化
職員業務面談録音 → 自動文字起こし・要約、月次レポート自動生成記録作業を AI が肩代わりし、支援時間を確保 
業界 DXSaaS「AI支援さん」を開発し、125 施設での実装を開始記録の標準化・生産性向上を業界全体へ展開 

AI 支援員 BOT だけで月 20 万円相当の人的稼働を代替した試算も紹介され、会場から驚きの声が上がりました。

ソーシャルワーカーの未来像

  • AI 時代のキーワードは「行動の伴走者」
  • 情報提供よりも「実行支援」に時間を割けるようになる。
  • マクロへのアプローチ:上場企業・自治体と連携し、業界 DX を推進する“アクティビスト型ソーシャルワーカー”像を提示。
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