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ピーターパンと私

 私が20代前半の頃、母の友人で、養護学校の先生をしている方から、
その学校の文化祭に、招待されたので、母と一緒に行きました。

生徒たちが作った、木製家具などが沢山展示されていました。
演劇も行われ、演目は「ピーターパン」でした。衣装、舞台美術も本格的です。

主役のピーターパンは、遠かったのではっきりとはわかりませんが、おそらく女性が演じていました。皆さんお上手でしたが、ピーターパンは更に、ずば抜けた演技力、長台詞。圧倒されました。しかし、台詞を最後まで言ったら、急に口を抑えて、ゴニョゴニョ独り言を言って、猫背で袖に走って引っ込みました。それが、とても不自然でした。

上演が終わり、母が、先生の一人に尋ねました。
「ピーターパン役の方は、先生か、プロの役者さんですよね?
台詞が長すぎで難しいですからね。」

すると、先生は「いいえ、実は、この学校で一番障害の重い生徒です。」

私と母は、びっくり仰天しました。

この出来事は、いつまでも私の心に残っています。

私は、自分の恋愛・結婚経験についても詳しく医師に話しています。
明確に医師から言われた訳ではありませんが、
自分はウェンディ症候群気味だと思います。

私は、下に妹弟が数人いて、一番上です。
「長女?だと思った。いかにも長女って感じだもの。」
「(入社したばかりのアルバイトで)そろそろ、お子さんの保育園お迎え
行く時間ではないの?早く退社したら?」
私には、子供はいません。
しかし、みんなから、いかにもお姉さん、お母さんの雰囲気だと言われます。

私の、変わった恋愛・結婚観をご紹介いたします。
まず私は、バツ2です。1回目も2回目も、半年〜1年位の結婚生活でした。

「お見合いしたい」と2回共、母に申し出ました。
それも、独特の完璧主義的、せねばならない、です。
しかし、そこにはもう一つの願望が潜んでいました。

容姿も良い、高学歴、高収入、お見合いしなくても相手が見つかる
大人の素敵な男性は、私は逆に嫌だったからです。
相手が見つからず、お見合いするしかない、という男性に
ゾクゾク、ワクワクするのです。

お見合い紹介所に登録。しかし私は
1回目は、紹介所内でウロウロして、決まりごと外で
私に告白してきた最初の人に、一目惚れして決めてしまい
2回目も、最初に連絡が来た、ちょっと変わった人に、またしても一目惚れしてしまい、
自分では、全く選んでいません。お見合いになっていません。ナンパです。

二人とも、酒を沢山飲む人でした。

とにかく私は、その場のムードに流されやすく、
わがままな、やんちゃな男性が好きなのです。

過度な献身。なんでもやってあげると、胸がすっとします。
2回目の旦那さんは、部屋の真ん中に大の字に寝っ転がり、
「いたれり、つくせりだ〜!」と叫びました。
2回目の結婚生活中、旦那さんが仕事に行っている時、
部屋で、洗濯物を畳みながら、テレビを観ていたら、
太宰治原作の、松たか子さん主演映画
「ヴィヨンの妻〜桜桃とタンポポ〜」のコマーシャルが流れました。

「なんか、私みたいだな?」
思わず、その時に、深いため息が出ました。
「しなやかで強い女性。でも、頑張る方向性、間違ってるかな?
もしかして、私も?!」

完璧主義は、相手がいない時も、以前は酷かったです。
医師にも相談し続け、現在はだいぶ回復しましたが。

独身で一人暮らしでも、「誰かの為に、しっかりしないと!」
その日やる予定の家事が一つでも出来ないと、
激しい罪悪感とうつ病です。

私のこの状況を救い出したのが、
以前、流行り出した、「バレットジャーナル」でした。

バレットジャーナルは、イラスト、シール、マスキングテープなどで
楽しくハンドメイドしました。

スケジュールやメモに書いた予定が
出来なかった時、以前は、棒線や✖️や塗りつぶしでしたが、
それを、「<」前もって行った、「>」先送り、マークにしただけで、
だいぶ気が楽になったのです。

たった、それだけのことで?
自分では深刻な悩みでも、ちょっとしたきっかけで治ること、皆さんも経験したことあると思います。見たことのない花を道端で見つけたり、綺麗な雲や、満月を見たり。
人それぞれ、きっかけがあると思います。

今は、忙しい為、普通のスケジュール帳で、また、棒線、✖️、塗りつぶしに
なってきていますが、以前ほど罪悪感に苛まれません。

完璧主義的、献身的なウェンディ症候群の人が、見習うと良いのは、
妖精のティンカーベル的な人です。

それは、私の母です。

「あ〜ら、私はこう思うけど?」ピーターパンに意見を対等に言えます。
母は、レストランで、「冷房効いてないけど?下げてくれない?」など堂々と言えるのです。かなりきつい口調です。
ただし、他のお客さんの体感温度は、気にしないで言ってしまいますが・・・。

私に今後、3回目の結婚があるかどうかは、わかりません。

結婚という選択肢だけでなく、自分のいくつかの未来計画について、
パパゲーノでは、親切・丁寧にアドバイスしていただけます。

もし、結婚するとしたら、共働きでないと経済的にやっていけない、または
男性が主夫で女性が働くパターン。この2つは、私には難しいです。
では、経済的に安定した男性で、自分は専業主婦?

私の考えでは、専業主婦は、ウェンディ症候群がエスカレートするので
経済的安定でも、少しは自分も働いた方が良いと考えています。
お金の為というより、相手と距離感を持つということです。

毎月の化粧品代くらいの給料でも良いんです。
「あなたがわがまま言ったら、お化粧して、私も若い男に
飛んでっちゃうからね!」位の、ティンカーベル的に強気の姿勢も
時には大切?!

パパゲーノは9月に開所で、すぐに入所する予定だったのですが、
体調が悪かったり、用事が入ったりして、入所は12月となりました。

ですが、そのずれ込んだ数ヶ月間、自宅で暇な時に、パパゲーノのSNSを閲覧して、
どんな活動をしているのか自分なりに研究し、絵本制作をもしかしたら担当するかも
しれないな、と考え、オリジナルのストーリーと、登場キャラクターのイラスト、
漫画のネームのような下書きを、アナログで鉛筆書きで制作しました。

パパゲーノに入所して、通常業務もだんだん慣れてきた頃、そのアイデアノートを、
田中代表にお見せした所、「是非、制作しましょう!」となり、話が進みました。

私は、文とキャラクター原案担当です。完成しました。
次は、絵の担当の方々に、バトンタッチです。
絵の制作に並行して、また文も改良していきたいと考えています。

(ペンネーム 未毬)