パパゲーノ Work & Recoveryの卒業生で、現在は株式会社エイチ・アイ・エス(HIS)で事務の仕事をしている濱中基行さん。パパゲーノには約1年間通所し、就職してから約6ヶ月が経ちました。今回は、パパゲーノでの経験や就職活動、現在の仕事、今後の目標についてお話を伺いました。
自己紹介

今回、パパゲーノ Work & Recoveryの卒業生の濱中さんが、就職して6ヶ月経過したということで、久しぶりにお越しいただいたので、お話を聞いていこうと思います。
よろしくお願いします。

よろしくお願いします。

では最初、簡単に自己紹介をお願いしてもいいですか?

濱中基行と申します。45歳で、現在HISで事務の仕事をしています。写真が趣味です。よろしくお願いします。
現在はHISで事務の仕事。「やりがいを持って働いています」

半年ちょっと経ったというところですけど、就職して半年過ごしてみた感想を最初に伺ってもいいですか?

就職した当初は、新しい業務が多くて戸惑うこともあったんですけど、自分に合った仕事を任せていただいて、マニュアルも充実していて、分からないことがあったらチャットで聞ける環境があるんで、安心して業務に取り組めています。
今は、やりがいを持って働いています。
「働く習慣を身につけたい」パパゲーノを利用したきっかけ

パパゲーノを利用していたときと、就職活動を進めていって、無事内定を取って実際に働いてみて、というところをそれぞれ聞いていけたらなと思うんですけど。
まず、そもそもパパゲーノを利用し始めたとき、どんなきっかけで見つけて、どういう気持ちで利用しようと思っていたのかを伺ってもいいですか?

世田谷区のしごとねっとさんというところでパンフレットをもらって見つけたんですけど、就職活動する中で、生活リズムを整えながら働く習慣を身につけたいなと考えていて。
事務職を希望していたので、パソコン中心の作業が多いパパゲーノさんでしたら、自分に合った環境で就職活動できるんじゃないかと思って、選ばせていただきました。

なるほど。
就職活動は当時、やっていたということですか?

そうですね。はい。

その中で、就労継続支援のB型とかA型とか、就労移行支援とか、障害者雇用で働くとか、いくつか選択肢があったと思うんですけど、その中でB型事業所のパパゲーノにしようと思った決め手はあったんですか?

そうですね。就労移行だと収入がなくなってしまうので、お小遣い程度でも収入がないと良くないなという考えがあって。

なるほど。そうですよね。
就労移行支援はいわゆる生産活動、お仕事がないところが多いので、工賃も出ないところが多いと。
B型の場合、工賃が出るので、それが少しでも生活費の足しになるからというところが大きかったんですかね。

そうですね。

パパゲーノへ初めて見学に来たときとか、利用し始めたときって、どんな感じだったか覚えていますか?

前職を退職してから時間が経っていたので、生活リズムを整えて、継続して働く自信を身につけなきゃなと考えていて。
週4日勤務が希望だったので、就職活動が長引いちゃうんじゃないかという不安もあって、パパゲーノさんで働く習慣を身につけながら、就職活動を進めていこうかなという感じで考えていました。

最初は週何日ぐらい通所されていたんでしたっけ?

週4日だったと思いますね。

最初から週4日を目標にして、実際に通所もしていたんですね。

そうですね。
仕事や人との関わりから得た学び

実際、通い始めてみてどうでしたか?

支援員さんとSST(ソーシャルスキルトレーニング)や、一緒に体操するイベントみたいなのがあって。
そういうのに参加しながら、仕事以外でもコミュニケーションの勉強もできて、人との関わり方が学べたというのが印象的でした。

仕事内容としてはどんなお仕事をやっていましたか?

営業メールの送信が主だったんですけど、たまに文章の作成とかもありましたね。

そうですよね。
濱中さん、結構いろんな業務を安心してお任せできるなっていう感じで、結構いろいろチャレンジしていただいたかなっていう印象ではあります。
あと、ある程度の時間通所できると、職業指導員としても新しい業務をいろいろ覚えてもらいやすいというのもあったりするので。
データ入力を中心にしつつ、ライティング系のお仕事とか、いろいろ挑戦してみてもらったのかなと思いますね。

何かあと、パパゲーノでの仕事だったり、面談だったり、SSTだったりで、印象的だったこととか、役に立ったなって思うことはありますか?

支援員さんの中にも、さまざまな障害を抱えた方が活躍していて、その姿を見て、自分も頑張ろうと励みになりました。

パパゲーノではリカバリートークっていう名前で、スタッフの生い立ちとか、どんな思いでパパゲーノで支援員をやっているかをお話しする時間があって。
毎回20分ぐらいお話してもらって、質問が盛り上がって、だいたい1時間ぐらいになるんですけど(笑)。
たしかにそうですよね。パパゲーノの支援員さんでも、もともと障害がある方もいるし、障害者手帳を持っていたり、就労移行に通っていた方とかもいたりして。結構いろんな方がいますよね。
通所から約1年。就職活動を具体的に始めたきっかけ

パパゲーノに通っていた期間でいうと、何年ぐらいになるんですか?

1年とちょっとですね。

割と通所のリズムが安定してきて、就職活動を始めて、無事内定を取れたっていう感じだったと思うんですけど。
もともと生活リズムとか仕事のリズムの自信をつけたい、みたいなところがあったと思うんですが、いつぐらいから、どういうきっかけで就職も具体的に意識し始めたのか、どんな感じで始めたのかっていうのは?

月1回、就職活動を始めたい時期の確認アンケートがありまして、その時期が近づいたタイミングで、就職活動したいということを伝えたところ、週1回、面接の練習や履歴書と職務経歴書の作成などのサポートを受けるようになりまして。
支援員さんと一緒に就職活動のセミナーに参加するなどして、就職活動を始めました。

実際やり始めたのって、ご卒業される何ヶ月ぐらい前だったとか覚えていますか?

3ヶ月前ぐらいですね。

就活を始めて2〜3ヶ月で無事内定を取れて、結構トントン拍子で決まった感じですね。

そうですね。
支援員と一緒に進めた就職活動

就職活動を始めたときは、どんなことをやっていっていたんですか?
週に1回、面接の練習をしたりとか?

そうです。面接の練習をしたりとか、履歴書とか職務経歴書の作成ですね。
面接で自分で「こういうことを言おう」というのを事前に入力して、それを支援員さんが見て、「こうしたほうがいいんじゃないか」というようなアドバイスを受けて、それを暗記して、修正しながら面接の練習をしていきました。

実際、就職先としては求人ってどんなふうに探して、「こういうところを受けてみよう」っていうのは考えていったんですかね?

職場実習の面接会があるということをパパゲーノさんに教えていただいて、そこで面接会に参加している企業のデータを見させていただいて、その中で良さそうなのを選んで。
その時も、支援員さんにも見ていただいて、良さそうなところを探していきました。

そういう障害者雇用の採用に特化した機会があると、いろんな企業の話を聞けて。

そうですね。

実際、応募した会社、面接を受けた会社って何社ぐらいだったんですか?

違う面接会とかも含めると、6社ぐらいですね。
海外旅行の経験から、HISへの就職へ

今回、HISさんに入社されたということだったんですけど、改めて志望動機というか、当時どんな理由で入社したいなって思っていたんですか?

事務職の仕事を探していまして、その中で、以前私が海外旅行に行った際に、帰国後、病気の症状が改善したことがあって。
そういうのもあって旅行会社の仕事に興味を持ちまして、旅行会社の事務職ができるんじゃないかと思って選びました。

旅行がお好きだったんですか?

初めて就職した頃に反骨精神があって、なるべくいろいろな海外に行ってみようかなと思って。その時にケニアに行って、統合失調症の症状が改善したことがあって。

面接している中で、企業さん側の反応とか手応えとか、面接を受けてみた感触はどんな感じだったんですか?

HISさんで面接を受けた際は、ケニアに行った話をした時に、笑っていたりとか、そういう雰囲気でした。

そういう、自分の体験と紐づいて志望動機とかをお話しできるといいですよね。

そうですね。はい。
就職活動や働く中で感じた難しさと、支えてくれた存在

就職活動も含め、順調そうなお話が多かったんですけど、逆に就活を進めるうえでとか、パパゲーノ利用中の話でも良いですし、「こういうの大変だったな」とか、「こういう部分は結構苦労したんだよな」みたいなことってありますか?

面接で答える内容とかも、統合失調症で、思いつく内容が子供じみていたりするのかもしれないんですけど、
そういうのはChatGPTに聞きながら、ちゃんとした受け答えに直してもらって。そういうことは大変でした。

統合失調症の症状とか特性だったり、それ以外の部分も含め、お仕事するうえで課題になりやすい部分と、濱中さんがやっている工夫みたいなのってあったりしますか?

HISさんで働き始めてから、本社が新宿に移転した時がありまして、その時に環境の変化もあって、不安が強くなったことがありました。
そういう時は支援員さんに相談して、私の話を否定せずに聞いてくださいまして、前向きな考え方を伝えていただいたので、気持ちが落ち着いて安心して働けたということがあったので、支援員さんに相談するのが良いと思いますね。

パパゲーノの就職支援の一環で、卒業から6ヶ月はチャットとかでも随時相談できたりとか、定期的に面談もさせてもらったりとかしてたので。
そこで、悩んだこととか「これどうなんですかね」みたいな話はしてくださっていましたよね。

そうですね。はい。

移転の時に環境が変わったっていうのがあったと思うんですけど、入社直後ぐらいも結構つまずきやすい時期だと思うんですけど、その辺はどうでしたか?

ミーティングルームとかに移動する時に、書類を忘れていったりとか、そういう細かいミスが多かったです。

その辺り、職場の理解というか、周りの人とはうまくやっていけたんですかね?

そうですね。最近もミスが多かったんですけど。
そういうのも、HISさんの月1回の面談があって、三者面談ではパパゲーノさんの方も同行していただいてやっているんですけど、そこで相談しながら、解決策を見つけていこうってことでやっていってますね。
働き始めて変わった生活と、続けるための工夫

この6ヶ月、だいぶ仕事にも慣れてきたのかなという印象なんですけど、パパゲーノに来る前の自分と比べた時に、「こういう部分が成長したな」とか「変わったな」って感じる部分ってあったりしますか?

働くことができるようになって、収入を得るようになったので、休日にどこか出かけたりとか、趣味の写真撮影の計画を立てたりできるようになったので、日々の生活に張りができて毎日充実して過ごしています。

ちなみに、入社して最初のお給料は何に使ったんですか?

両親にっていうことがあると思うんですけど、いいって言われたんで、
最初は週1回の袋麺を食べたりしながら、写真撮影に使うお金として貯めましたね。

ちっちゃいご褒美と、ちょっと貯金して。

そうですね。

なるほど。いいですね。

日々お仕事していると、環境変化だったり、ちょっとしたミスも含めて、ストレスがかかる場面って大小さまざまあると思うんですけど。
その中で、濱中さんが元気に働き続けるために工夫していることとか、実践してみていることで、「これは他の人にも参考になりそう」みたいなことってあったりしますか?

睡眠はちゃんと取るように工夫しています。
休日、朝にマクドナルドへ行ってコーヒーを飲んだりとか、趣味の写真撮影の下見をして気分転換をしたりとかしますね。

睡眠とか生活のリズムは土台になりますよね。

そうですね。
仕事と写真、それぞれの今後の目標

ありがとうございます。お話聞けてよかったです。
最後、今後の話で、仕事面でもプライベート面でもどっちでも大丈夫なので、何か今後挑戦してみたいこととか「こういう目標に向けて頑張っていきたい」とかあったりしますか?

仕事面では、今与えられている仕事をちゃんとこなして、業務を増やしていきたいと思っています。
プライベートでは、灰皿をUFOに見立てて撮影しているので、写真でも収益を得られるようになりたいなと考えています。

濱中さん、パパゲーノの自己紹介イベントでもご紹介いただいていましたよね。

はい。そうですね。

灰皿の写真を面白く撮るのが上手なんですよね。いいですよね。独特な趣味だなと思いました。
過去の自分と、これから就職を目指す人へ

パパゲーノに入社した当初の過去の自分に、何かアドバイスするとしたら、どういうことを言いますか?

「これから就職する会社は、仕事面や体調面での相談に乗ってくれる会社なので、安心して大丈夫ですよ」と。「きみはついているよ」と言いたいですね。

素晴らしい会社さんに巡り会えたということですね。

そうですね。

何か他に、言っておきたいこととか、伝えたいメッセージとかありますか?

就職活動でつまずいたりとか、不安になることとかあると思うんですけど、一人で抱え込まないで、支援員さんに相談しながら一歩ずつ乗り越えてほしいなと思います。
応援しています。

ありがとうございます。素敵なお話をいっぱい聞けました。
B型事業所を使っていて、就職を考えている方の参考になる話をいっぱいしていただきました。
今回は、パパゲーノ Work & Recoveryを使っていただいていて、HISさんに就職された濱中さんに、6ヶ月働いてみた感想などを教えていただきました。ありがとうございました。

ありがとうございました。
