中小企業のDX支援、精神障害をお持ちの方の創作活動・就労支援を提供する株式会社パパゲーノは2023年8月17日、障害者総合支援法に基づく「就労継続支援B型」の指定を取得し2023年9月1日より東京都杉並区にて開所する「パパゲーノ Work & Recovery(ワーク・アンド・リカバリー)」について、利用者の募集を開始することをお知らせします。
「パパゲーノ Work & Recovery」について
「パパゲーノ Work & Recovery」は 主に精神障害をお持ちの方を対象とした、就労支援施設です。東京都より障害者総合支援法に基づく「就労継続支援B型」の指定を9月に取得し、運営していきます。
利用者は、パソコンの基礎的な使い方や各種ITツールを使うスキルを身につけながら、企業や個人から依頼されるDXやデザインなどの仕事を行います。また、自分らしい生き方の追求(パーソナル・リカバリー)を重視し、絵本や音楽等の表現活動や地域での活動等にも個別に挑戦機会を創り応援していきます。
本日より利用者の募集を正式に開始します。
利用希望の方の見学・体験は随時受け付けておりますので、ご興味のある方は気軽にお問い合わせください。
施設名
パパゲーノ Work & Recovery(ワーク・アンド・リカバリー)
所在地
〒168-0074 東京都杉並区上高井戸1-13-1 ルート上高井戸ビル 2階A号室
(京王線 八幡山駅から徒歩5分)
対象者
主に精神障害をお持ちでIT系の仕事に挑戦したい方
(※利用には就労継続支援B型の受給者証の取得が必要となります)
営業日
営業日:月〜金 / 9:30〜15:30
お休み:土日・祝日
仕事内容
- データ入力
- 文字起こし
- ライティング(記事の執筆・校閲など)
- 動画編集(カット編集・テロップ入れなど)
- デザイン(SNSやブログなどの画像制作、チラシ制作など)
- 営業事務
- WEB制作
- WEB開発
お問い合わせ先
電話:050-8888-7970
メール:info@papageno.co.jp
お問い合わせフォーム:下記WEBサイトよりお問い合わせください
パパゲーノ Work & Recovery(ワーク・アンド・リカバリー)日本の中小企業・障害福祉の双方の課題を解決する革新的なモデル
株式会社パパゲーノでは、中小企業が抱えるDX課題をワンストップで解決するサービスとして、WEBサービス開発、業務管理システムの開発、WEB制作、事務代行などを提供しています。この業務の一部を精神障害をお持ちで一般企業との雇用契約に基づく就労が困難な方が担い、チームで中小企業のDXに貢献する体制を就労継続支援B型「パパゲーノ Work & Recovery」を通して拡大してまいります。
また、今後は中小企業の中でも特に「障害福祉施設」のDXに注力し、インクルーシブデザインの思想に基づいて障害当事者と共に日本の障害福祉のあるべき未来を考え、社会実装していくことを目指します。
「パパゲーノ Work & Recovery」のオフィス内装
「パパゲーノ Work & Recovery」は京王線 八幡山駅から徒歩5分のオフィスビルの2階にあります。
施設内は、白と木材を基調とした広くて明るい心地よい空間です。利用者は、個人用のデスク、椅子、パソコン(原則MacBook AirのM1モデル)などの設備を使い、企業のDXと福祉の専門スキルを有するスタッフのサポートを受けながらIT系の仕事に挑戦いただきます。
「パパゲーノ Work & Recovery」開所記念イベント
就労継続支援B型「パパゲーノ Work & Recovery」の開所を記念して、2023年9月30日(土)にメンタルヘルスに関連する映画「人生、ここにあり!」の上映会を開催します。
【パパゲーノ Work & Recovery開所記念】9/30(土)に映画「人生、ここにあり!」の上映会を開催
【パパゲーノ Work & Recovery開所記念】9/30(土)に映画「人生、ここにあり!」の上映会を開催IT系の「就労継続支援B型」が求められている社会背景
「就労継続支援B型」とは障害者総合支援法に基づく就労支援サービスの1つです。一般企業との雇用契約に基づく就労が困難な方に対して、就労の機会の提供を行います。
「就労継続支援B型」の対象者
「就労継続支援B型」の対象者は以下のいずれかに当てはまる方です。
① 企業等や就労継続支援事業(A型)での就労経験がある者であって、年齢や体力の面で雇用されることが困難となった者
② 50歳に達している者または障害基礎年金1級受給者
③ ①及び②に該当しない者であって、就労移行支援事業者によるアセスメントにより、就労面に係る課題等の把握が行われている者
(出所:就労系障害福祉サービスの概要|厚生労働省)
「パパゲーノ Work & Recovery」では、上記の要件を満たし、主に精神障害をお持ちの方でパソコンを使った仕事に挑戦したい方を対象としています。
「就労継続支援B型」の課題
「就労継続支援B型」については、
- 全国14,393施設のうちパソコンを使った仕事ができる施設が「2.9%」のみである
- 1人あたりの平均工賃月額が「16,507円」で、改善傾向にはあるものの依然として低い水準である
- 就労継続支援B型の利用を終了し企業に就職する割合は年間で「1.65%(4,446名)」のみで横ばい傾向である
などの課題が報告されています。
厚生労働省の「障害者の就労支援対策の状況」によると、令和3年度の「就労継続支援B型」は14,393施設あり、平均工賃月額は16,507円、時給233円です。
(出所:令和3年度工賃(賃金)の実績について)
公益財団法人日本財団の「就労支援B型事業所に対するアンケート調査報告書」によるとパソコンを使った仕事に挑戦できる施設は「2.9%」しかありません。
実際に東京都内すべての自治体の障害福祉課に電話でヒアリングしたところ、多くの地域で「パソコンを使った仕事の機会」が足りていないという声を伺いました。
(出所:就労支援B型事業所に対するアンケート調査報告書|公益財団法人日本財団)
厚生労働省の「障害者の就労支援について」によると、「就労継続支援B型」の利用者数269,339人に対して、1年間で12.9%にあたる33,749人が卒業しそのうち13.2%の4,446人が企業に就職しています。つまり、就労継続支援B型事業所から一般企業に就職できている割合は「1.65%」です。
(出所:障害者の就労支援について)
このような「就労継続支援B型」の現状に対して株式会社パパゲーノではヘルスケアDX企業出身の4人と就労支援の豊富な経験を持つサービス管理責任者、業務委託のエンジニア・デザイナー等のチームで、
- パソコンを使った就労機会の拡大
- 生成AIなど新しい技術の活用促進
- 障害福祉業界全体のDX推進
を通して障害福祉業界に貢献していくことを目指します。
8/5よりクラウドファンディングに挑戦中!
今回の就労継続支援B型「パパゲーノ Work & Recovery」の設立と障害福祉分野のDXを推進するサービスの開発に向けて、2023年8月5日(土)よりクラウドファンディングに挑戦中です。
就労支援・メンタルヘルス分野で活動されている方、研究者など合計「103名」の方から応援メッセージもいただいております。
【目標金額】200万円
【主な資金の使い道】障害をお持ちの方が使うパソコン20台の購入
【期間】2023年8月5日〜2023年9月30日
【社会課題】就労困難な障害をお持ちの方がITツールを使い自分らしく生きる挑戦機会が少ない
【挑戦すること】
①東京都杉並区で精神障害をお持ちの方と働く施設「パパゲーノ Work & Recovery」の立ち上げ
②障害福祉業界のDXサービスの開発
クラウドファンディングを開始しました!【104名からの応援メッセージ】株式会社パパゲーノについて
「生きててよかった」と誰もが実感できる社会を目指して、精神障害に関するリカバリー(自分らしい生き方の追求)を広める神奈川県立保健福祉大学発ベンチャー。中小企業のDX支援、精神障害をお持ちの方の就労支援、アートプロジェクト「100 Papageno Story(ワンハンドレッド・パパゲーノ・ストーリー)」を運営。
- 公式Twitter
- 公式YouTubeチャンネル
- メール:info@papageno.co.jp