【AI×障害福祉の未来】生成AIは「メガネ」のようになる！パパゲーノが考えるAI時代のソーシャルワークとは？｜パパゲーノ代表やすまさAIに聞いてみた！

よろしくお願いします。

僕たちのパーパスは「生きてて良かった」と誰もが実感できる社会の実現です。

原点は、大学院時代に出会った当事者の方との絵本制作プロジェクトにありました。

一般就労が難しい方が支援を受けながら働く就労継続支援B型は全国に1万5,000か所以上ありますが、IT系の仕事ができる施設は約7.5％。仕事の多くは軽作業や清掃で、平均工賃は月約1万7,000円という現実がありました。やりたい仕事の選択肢が極端に限られていたんです。

「ないなら自分たちで作るしかない」と決意し、就労継続支援B型事業所「パパゲーノ Work & Recovery」を立ち上げました。企業からWeb制作や営業事務などDX関連の仕事を受託し、ITやAIを武器に活躍できる場を作っています。

支援記録は手書き、職員間の連絡はFAX、賃金は現金手渡しというアナログな文化が根強い現場も少なくありません。志のある支援者が事務作業に追われ、肝心の“対人支援”に時間を割けないという構造がありました。

そこで開発したのが「AI支援さん」です。面談をスマホで録音するだけで、AIが自動で文字起こし・要約。日誌や支援計画書などもワンクリックで作成できます。残業で記録を書く必要がなくなり、その分、利用者さんと向き合える時間が増えます。

さらに、ChatGPTなどで使われているLLM（大規模言語モデル）も活用することでAI支援さんのマニュアル作成や業務テストなどには障害当事者の方も参画。

「支援される側だった人が、障害福祉業界の課題を解く側に回る」という主体的関与が自信やリカバリーにつながると信じています。

生成AIは単なるツールではなく、誰もが使える社会資源です。たとえるなら「脳のためのメガネ」。視力が弱い人が眼鏡をかけるように、記憶やコミュニケーションの困難といった“脳の機能的な障害”をAIで補うのが当たり前になる社会をイメージしています。

例えば、対人不安で同じ質問を繰り返してしまう方でも、AIチャットボットなら気兼ねなく何度でも質問できます。長文読解が苦手な方がAI要約で企画書を深く理解し、的確な改善提案までできるようになったケースもあります。AIは「苦手を補い、得意を伸ばす」最高の相棒になり得ます。

これまでは知識を教える先生、計画を代行する存在という側面もありました。

これからは、利用者がAIという新しい武器を手に、自らの目標に向かって進むのを隣で励まし、行動を伴走する役割が重要になります。私たちはこれを「ソーシャルワーク4.0」と呼んでいます。

パパゲーノで実践している事例を一つの事業所の“美談”で終わらせず、業界の標準に変えていきたい。より大きな社会資源を持つ企業との資本提携・グループインの道を選び、全国125施設でパパゲーノの知見を展開し、業界全体の変革に挑んでいます。

障害のある方がAIを当たり前に使いこなし、その人らしい人生を切り開いていける社会へ。これからも走り続けます。

パパゲーノ Work & Recoveryを見学希望の方、AI支援さんの無料トライアルをしてみたい方は気軽にお問い合わせください！