パパゲーノの社員インタビュー第四弾。今回は共同創業者の福田恵人(けいと)さんのインタビューをお届けします。パパゲーノを創業した経緯、経営チームの役割など、普段は表に出てこないパパゲーノの裏側を掲載しています。ぜひ最後まで読んでいただけると嬉しいです!
インタビュアー:中西高大(たかひろ)
スキルを活かしてメンタルヘルス産業を盛り上げたい
けいとさん、本日はよろしくお願いします!
早速ですがけいとさんがパパゲーノを共同創業された経緯について教えてもらってもいいですか?
代表のやすまさくんとは健康管理システムの会社で働いていた頃の同僚でした。
僕はそこでマーケティングを学び、マーケティング部のマネージャーを務めたことによる経験・スキルを他でも活かしたいなと思っていました。
その頃、ちょうどやすまさくんが起業を考えているという話を聞きました。
そこで僕も自分のスキルでメンタルヘルス産業を盛り上げられないか、と考えたのが一つの大きなきっかけです。
元からメンタルヘルス領域には関心があったのですか?
前職の健康管理システムの会社は、偶然出会えたのですが、元々関心はあったように思います。
新卒で入社した人事系の会社で営業を担当していた頃、今後のキャリアパスが見えなくて転職を考え始めました。
大学ではマーケティングを専攻していたので、それができる会社を探していたときに転職エージェントの方から紹介されたのが、前職の会社だったんです。
でも思い返すと大学で就活をしていた頃はIT×メンタルヘルスの会社も探していました。
僕の父親が20歳の頃がんで亡くなってしまったのですが、健康診断もあまり行っていなかったと聞いてます。それもあって健康に働くことはもちろん、「健康に生きることの大切さ」はいつも心の中で感じていたように思います。
経営チームにおけるそれぞれの役割
想いもスキルもあったとはいえ、一緒に起業するのはなかなか大きなチャレンジに感じるのですが、抵抗感はなかったのでしょうか?
あまりなかったです。新しいことをやるのが元々好きなんですよね。
失敗したからといって死ぬわけではないし、また成功する方法を探せばいいだけかなと。
また代表のやすまさくんは足元のお金をちゃんと作ったりと物事を慎重に進めるタイプなので、そこで僕がチャレンジしてもある程度のセーフティネットがあるのはやりやすいなと思っていました。
ということは代表のやすまささんが守り、けいとさんが攻めるような立ち回りなのでしょうか?
いえ、必ずしもそういう役割分担をしているわけではなく、場合によって変えています。
例えば、今回の就労継続支援B型を開設しようと言ったのはやすまさくんだったのですが、僕は他にも選択肢がある中でその決断は本当に正しいのか、と問いかける立ち回りを意識していました。
そうだったんですね…!確かにけいとさんが問いかけている姿が想像できます(笑)
僕はいわゆる「バランサー」タイプです。
前職でも中間管理職という立場だったので、誰かが決めたことだけが通って、一方で誰かが不満を抱えてしまうような構図を作らないようにするということを心がけていました。
起業する上で最も適任なのは「前職の同僚」!?
そんなけいとさんが起業のパートナーとして田中さんを選ばれたのは、やすまささんのどんなところに魅力を感じたからですか?
なんでも実行するまでやり切るところですかね。
例えば1人でクラウドファンディングをやったり、小さな会社を買収してみたり。
自分は割と知識から入るタイプなので、実戦経験があるというのは心強いなと感じていました。
タイプが真反対な印象を受けましたが、お二人は元から仲が良かったんでしょうか?
前職でも同期の4人も入れて一緒にご飯を食べたりはしてたんですけど、めちゃくちゃ仲がいいというわけでもなかった気がします(笑)
これは興味深い話なんですが、起業する上で一番適したパートナーは「前職の同僚」らしいんですよね。
仲が良すぎると私情が入ってしまうし、まったく知らない人だと探り探りになってしまって関係構築から始めないといけないからだそうです。
なるほど!僕も前に創業のパートナーに「飛行機に7時間乗っていても気まずくならない人を選べ」という記事をみたことがあります。
やすまさくんとは気まずくならないんじゃないですかね(笑)
お互いに気を使う必要が全くないと思ってますし。
実装から経営までなんでもやる取締役
ところでけいとさんは普段どんな業務をされているのでしょうか?
去年の今頃はクライアントさんのDX支援におけるWeb制作やマーケティングがメインでした。
前職でも企画から実行までを全て担っていたので、どうすれば広告効果を最大化できるか、それに適したデザインは何か、それをどう実装するのかといったところまでをお手伝いしていました。
かなり幅広い…!
経営チームとしてはかなり抽象的なものが多いですね。
会社の事業として何をやるかを決めたり、採用においてどのタイミングでどんな人を雇うか決めたり…。
人員配置もありますよね。本当に多岐に渡ります。
現状の経営チームはやすまささんと僕以外に、経営顧問として熊本さんがいます。
特に熊本さんの役割は大きいですね。
やっぱりどうしても僕たち2人だと近視眼的になりがちなところを外部の視点から「それって本当に正しいの?」とフラットに問いを投げかけてくれます。
新しいチャレンジを始めるパパゲーノがこれから目指す未来
9月から立ち上げることになった就労継続支援B型はパパゲーノ中ではどのような位置付けなのでしょうか?
「検証期間」という言葉が適切かなと思います。
今後精神障害に関するサービスを立ち上げる上で、まずは当事者の方との関わりを増やしていかなければいけないと感じました。
また、事業所に来ていただける方にどんなサポートが必要なのか、そもそも僕らが考えているサポートの前提は正しいのかがわかるといいなと思っています。
事業所運営の課題もそこで見えますよね。そこからいろんなサービスの展開の幅を広げられるのではないかと。
よく考えてみると、パパゲーノが最初に立ち上げたのは「メンタルヘルス×アート」の事業ですよね。
そこから就労継続支援B型の事業所を立ち上げるのってなかなか振り切った選択をしていますね。
そうですね。僕たちは「How」にこだわっていないです。
最終的な目的地は「誰もが生きていてよかったと思える世界」なので、新幹線で行こうが車で行こうが、どれを選んでも目的に到達することはできると思っています。
すごく目的志向…!他の方にもインタビューさせてもらいましたが、みなさん同じ気持ちで事業に取り組まれているのかと感じました。
ありがとうございます!
では最後に、けいとさんがパパゲーノで目指したい社会を教えてください。
僕たちが関わっていくひとりひとりが「生きていて良かった」と思えるような状態をまずは目指していきたいなと思っています。
それが少しずつ広がっていって、最終的には社会全体に行き渡ったら本当に嬉しいですね。