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単発のイベントを持続的なソーシャルアクションにするには?【1/31までクラファン挑戦中】「障がいのある人もない人も共に楽しむ春フェス」を倉敷の春の風物詩に!

岡山県倉敷地域で活動する福祉の支援者チーム「くらしき支援LABO」が「第2回春フェス」を開催するためにクラウドファンディングに挑戦しています。「くらしき支援LABO」を運営している佐藤さんと安藤さんに詳しくお話を伺いました!

くらしき支援LABOとは?

岡山県倉敷地域の福祉人が任意で集まったチーム。認定NPO法人ペアレント・サポートすてっぷが事務局を担い、地域の障がい者福祉の現場で働く福祉人たちが心に秘めた「これってなんとかならないの」を具現化していくためのゆるやかな集まり。

規約や会費もなく自主的に集まるこの形はいわば「支援者の部活」。ソーシャルセクターであるNPO法人が事務局を担うことで、本業を別に持つ支援者たちがプライベートな時間を使い、倉敷の福祉がもっと良くなることを目指して活動することを可能にしました。

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倉敷に「春フェス」という新たな風物詩を!

やすまさ
やすまさ

今回は「くらしき支援LABO」の佐藤さんと安藤さんがクラウドファンディングに挑戦中ということで、お話を伺えればと思います!

まず最初に、簡単に自己紹介をお願いします!

佐藤
佐藤

僕は岡山県倉敷市の水島で活動しています。福祉事業者として、就労移行支援や自立訓練を行っていましたが、違和感を感じる場面が多くて。

就職した後も、生きづらさを感じてしまう当事者の方が多いんです。福祉の制度の中だけでは限界があると思い、もっと街の中で活動する必要があると感じました。それで「くらしき支援LABO」などソーシャルアクションも色々としています。また、やすまささんにも出演いただいている「ふくしLabo」というYouTubeチャンネルの運営もしています。

安藤
安藤

私は倉敷市で活動する「認定NPO法人ペアレント・サポートすてっぷ」を運営しています。スタッフは全員、障がい者の親です。親としての経験を生かしながら、同じ立場の方々を支える活動をしています。

子どもが大きくなったら、親が手放しても安心して暮らせる社会が理想ですよね。でも、そのためには、社会が受け入れる準備ができていないといけないんです。

やすまさ
やすまさ

今回の150万円を目標に1月末までクラウドファンディングに挑戦中で、『春フェス』というイベントの資金調達が目的だと伺いましたが、どんなイベントなんですか?

佐藤
佐藤

春フェスは、障がいのある方もない方も一緒に楽しめるイベントです。今年の3月に第1回目を開催して、来年3月に第2回目を予定しています。

音楽イベントやマルシェを通じて、障がいのある人が“当たり前”に街の中で暮らしている姿を、自然に感じてもらうことが目的です。

安藤
安藤

一般の方々には、『障がい者に会おう』とか『障がい者を理解しよう』と思って来てほしいわけではありません。普通に楽しみたくて来てくれた結果、自然に障がいのある方と接点が持てるような場を作りたいんです。

やすまさ
やすまさ

なるほど。

障がいの有無に関わらず、誰もが楽しめるイベントを通じて、社会の中での自然な障がいのある方との交わりを生み出そうとしているんですね。

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くらしき支援LABOとは?福祉制度の外で挑戦する「支援者の部活」

やすまさ
やすまさ

そもそも「くらしき支援LABO」とは、どういった団体なんでしょうか?

佐藤
佐藤

一言で言うと、「支援者の部活」です。制度事業者としての活動とは別に、支援者たちが本業以外の時間を使って、やりたいことを持ち寄る場として始まりました。

安藤
安藤

プロジェクトごとにメンバーが変わる、すごく柔軟な集まりなんです。例えば、eスポーツをやるときのメンバーと、音楽イベントをやるときのメンバーは違います。

その都度、地域の企業や団体とも繋がりながら活動しています。

やすまさ
やすまさ

部活のようにフラットな集まりだからこそ、柔軟に色々なことができるんですね。

佐藤
佐藤

そうですね。『くらしき支援LABO』は、特に報酬があるわけでもなく、みんなが自分のできる範囲で関わっています。

そうすることで、福祉の制度事業の枠では解決しきれない課題にも手を伸ばせるんです。

安藤
安藤

事務局は「認定NPO法人ペアレント・サポートすてっぷ」が担っています。

やすまさ
やすまさ

福祉の制度外だからできることを実践されているんですね。

佐藤
佐藤

地域の人たちにとっても、顔が見える支援者と出会える場を作りたいと思っています。

普段の制度事業の中では、支援者の顔が見えにくい。だからこそ、イベントを通じて支援者と当事者、地域の人が自然に出会える場を作ることが重要だと感じています。

接点を増やし、広げるために「クラウドファンディング」に挑戦

やすまさ
やすまさ

150万円を目標としたクラウドファンディングは結構ハードルも高いと思うのですが、クラウドファンディングはどういう経緯で挑戦することにしたんですか?

佐藤
佐藤

一番の理由は「接点を増やすこと」です。単に資金を集めることだけが目的なら、助成金や協賛金でも実現できたかもしれないですが、クラウドファンディングは支援してくれる人がそのプロジェクトを“自分ごと”として捉えてくれるきっかけになるなと思ったんです。

単なる寄付をしただけで終わらず、『このプロジェクトがどうなっていくのか』に関心を持ち続けてくれる。そうやって関わる人の輪が増えていくことが狙いです。

安藤
安藤

私たちが作りたいのは、イベントそのものではなく、その「後ろにあるもの」を伝える場なんです。

クラウドファンディングを通じて、私たちの活動の背景や意義に共感してくれる人が増えれば、もっと多くの人と繋がることができます。

やすまさ
やすまさ

確かに、クラウドファンディングは応援してくれる仲間を増やす仕掛けとして有効ですね。

現時点でも100人以上から支援が集まっていますが、どのように集めていったんですか?

佐藤
佐藤

地道に告知を続けてきた結果です(笑)。

僕個人としては、名古屋まで飛んでいってチラシを配ったり、地元の企業のイベントに参加して話をしたり、とにかく動きました。

ふくしLaboの大忘年会でも、クラウドファンディングの開始前日にしっかり告知しましたし、地元の企画外品販売イベントでもチラシを配りました。

安藤
安藤

それに、くらしき支援LABOには、すでに多くの繋がりがあります。公式LINEの登録者数もですし、運営メンバーのコミュニティがそれぞれあるので関連人口は多いんです。

SNSの拡散だけに頼らず、メンバーが1人1人、身近な人に直接声をかけていってます。

やすまさ
やすまさ

なるほど。

SNSの拡散に加えて、リアルな人との繋がりを重視しているんですね。

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障がいのある人たちが「いないもの」のように扱われている

やすまさ
やすまさ

倉敷の地域課題が活動の背景にあるかと思いますが、具体的にはどんな状況なんでしょうか?

佐藤
佐藤

倉敷の街を歩いていて「障がいのある方を見たことがない」と言う人がいるんです。

でも、実際にはいるんです。街の中に当たり前に暮らしているんです。

ただ、それが見えていない、気づかれていない。

安藤
安藤

ある聴覚障がいの女性が、こんなことを言っていました。『私は聴覚障がいがあります』と自己紹介すると、よく『障がいのある人に初めて会いました』と言われるそうです。

でも、そんなはずはないですよね。本当はどこかで会っているはずなんです。

本当はみんな、日常生活の中で障がいのある人と接点があるはずなんです。

でも、それに気づいていない。これって、障がいのある人たちが“いないもの”のように扱われているってことですよね。

やすまさ
やすまさ

障がいのある方を身近に感じる機会が全くない人が多いということですね。

佐藤
佐藤

そうなんです。

だから、春フェスのような場を作ることで、「障がいのある方が当たり前に街の中にいる」という感覚を持ってもらえるようにしたいんです。

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障がいのある方と自然と交流できる仕掛けを作る

やすまさ
やすまさ

障がいに関心がない人にも知ってもらうために、どんな工夫をされてますか?

佐藤
佐藤

僕たちが意識しているのは、障がい者に特化した“特別な場”を作るのではなく、障がいの有無に関係なく、みんなが楽しめる場を作ることです。

音楽イベントだったり、マルシェだったり、誰でも参加できるものにしています。

そして、来場者が“気づいたら隣に障がいのある人がいる”という自然な形の接点が生まれるような仕掛けを考えています。

安藤
安藤

例えば、音楽目当てで春フェスに来た人が、ふと隣を見ると重症心身障がいの子どもが一緒に楽しんでいる、そんな場が理想です。

こうした場が増えれば、倉敷の街でも障がいのある人が“見える存在”になると思います。

やすまさ
やすまさ

「障がい者に会いに行く」のではなく、「自然と出会える場を作る」というのができると良いですよね。

佐藤
佐藤

そうです。福祉の専門職が施設内で開催するお祭りは、守られた安心・安全な場ではありますが、一般の人が参加することは少ないんです。

だからこそ、街中で、一般の人が気軽に参加できるイベントを開催することが大事だと思っています。

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単発イベントから持続的なソーシャルアクションへ

やすまさ
やすまさ

地域を変えるためのイベント開催は、単発で終わるともったいないなと思います。

春フェスやくらしき支援LABOは今後どのように倉敷地域を変えていこうとしているんですか?

佐藤
佐藤

僕たちが目指しているのは、単発のイベントで終わらせず、そこから生まれる繋がりや関係性を持続的なアクションにしていくことです。春フェスも、その一つのきっかけに過ぎません。

安藤
安藤

そうですね。春フェスは、私たちの普段の活動をギュッと凝縮したものです。

1年に1回の花火大会のようなものですが、それだけで理解が深まるとは思っていません。

普段から、ライブハウスでのジャズライブに障がいのある方を誘ったり、地域のカフェに交渉してイベントを開いたり、地味に地道に活動しています。その積み重ねが、少しずつ街の中で障がい者が“見える存在”になるきっかけになっています。

やすまさ
やすまさ

継続した地域での活動の積み重ねの先で、地域も変わっていくと。

佐藤
佐藤

はい。

そして、こういった活動が、倉敷の“春の風物詩”になれば良いなと思っています。

安藤
安藤

“春になったら、あのイベントがあるよね”と、みんなが自然と思い出してくれるような状況になれば、街の雰囲気が少しずつ変わっていくと思います。

やすまさ
やすまさ

①参加者が主催者側に回れる仕掛けを作る

②くらしき支援LABOの運営ノウハウを他の地域に輸出する

などは、くらしき支援LABOの活動を発展させていく上でやってみたら面白そうです。

佐藤
佐藤

そうですね。実際、参加した方からもそういった声はいただいています。

運営の仕組みについては、もっと具体化して、他の地域でも再現できるようにしていきたいです。

他の地域でも同じように活動を広げるには、事務局の役割や運営に必要な体力、総量感を示すことが大事だと思っています。

安藤
安藤

そうですね。事務局がしっかりサポートする体制があれば、活動は継続しやすくなります。

私たちの取り組みも、地元の支援者が少しずつ関わることで成り立っています。

やすまさ
やすまさ

あとは、これは個人的な願望ですが、くらしき支援LABOのようなソーシャルアクションをDAOで実践する事例を作りたいな思っております。

来年の春フェスは、ぜひ「FiNANCiE」などを使ったクラウドファンディングで、支援者にトークンを発行して運営してみてほしいです。そうすると、より主体的に倉敷地域をよくする活動に多くの人が参加できる組織になるんじゃないかと思います。

佐藤
佐藤

はい!笑その時は色々教えてください。

「障がいのある人もない人も共に楽しむ春フェス」を倉敷の春の風物詩に!

「くらしき支援LABO」では1/31までクラウドファンディングに挑戦しています。ご支援は1,000円から可能です。下記のサイトからお願いします!

  • 【目標金額】150万円
  • 【クラウドファンディングの期日】2025年1月31日

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