書籍「生成AIで変わる障害者支援の新しい形」

肢体不自由児が通える世田谷の放課後等デイサービス「アプリ児童デイサービス桜丘」ってどんなところ?【千歳船橋駅から徒歩2分】

東京都世田谷区・千歳船橋にある「アプリ児童デイサービス桜丘」は、2015年開設の、都内でも数少ない肢体不自由児を多く受け入れている放課後等デイサービスです。施設長/児童発達支援管理責任者の水戸眞由美さんと、新卒入社2年目の児童指導員 白戸聖弥さんに、設立の背景や受け入れ体制、車椅子で利用しやすい環境設計、そして送迎や個別療育の実際まで幅広く話を聞きました。地域や学校との連携を軸に、子ども一人ひとりの笑顔を引き出すための工夫に迫ります。

放課後等デイサービス「アプリ児童デイサービス桜丘(アプリ桜丘)」

住所〒156-0054
東京都世田谷区桜丘2-21-3 ホーエーフラット1F 
電話番号03-6432-6812
アクセス小田急線「千歳船橋駅」(南口)より徒歩2分
公式サイトhttps://apuri-today.jp/
水戸さん
水戸さん

アプリ桜丘で施設長 兼 児童発達支援管理責任者を務めています、水戸眞由美です。

よろしくお願いします。

白戸さん
白戸さん

児童指導員の白戸です。

新卒で入社して現在2年目です。よろしくお願いします。

「肢体不自由児」の受け入れられる施設を

やすまさ
やすまさ

アプリ桜丘の施設の設立の経緯を教えていただけますか?

水戸さん
水戸さん

アプリ桜丘は2015年に開設されました。

駒沢で放課後等デイサービスを開いた際に、1人目の利用希望者が肢体不自由のお子さんだったそうです。ですが駒沢の施設は段差が多く、受け入れが難しかった。

そこで「肢体不自由児を受け入れられる施設を」という思いから、アプリ桜丘が開設されたと聞いています。

当時はスタッフも肢体不自由児の支援は未経験で、どう対応すればよいか模索しながら、近隣の特別支援学校である光明学園の先生方や保護者の方々に協力いただき、物品や対応方法を整えていったそうです。

やすまさ
やすまさ

「アプリ」という名前での放課後等デイサービスはいくつか運営されてると思うのですが、「アプリ桜丘」ならではの特徴はありますか?

水戸さん
水戸さん

都内で肢体不自由に特化しているのは「アプリ桜丘」だけです。

利用者の98%が肢体不自由のお子さんです。主に脳性麻痺や後天的な障害のある方が多いですね。

障害のある子どもが楽しく過ごせる空間づくり

やすまさ
やすまさ

アプリ桜丘の設備面の特徴も教えていただけますか?

水戸さん
水戸さん

はい。まずは入り口が広いのが特徴です。

車椅子が通れるように入り口の扉が両方とも開くようになっています。

やすまさ
やすまさ

手作りの装飾がとても印象的ですね。

こちらはスタッフさんが作っているのですか?

水戸さん
水戸さん

壁に貼ってある装飾は季節ごとに変えていて、今年のテーマは「動物園」。昨年は「水族館」でした。

全部スタッフの手作りで、エアコンの風に揺れるような工夫もしているんですよ。

やすまさ
やすまさ

本当に動物園に来たみたいです。

施設目標は「児童の楽しい声を引き出そう」

やすまさ
やすまさ

アプリ桜丘を利用する児童の方の支援をする上で、大切にしていることはありますか?

水戸さん
水戸さん

アプリ桜丘では、施設目標として「児童の楽しい声を引き出そう」を掲げています。

肢体不自由の子は自分で動けないことが多いので、スタッフが一緒に手を動かしたり、一緒に遊具を使って遊びます。バランスボールもよく使いますね。ふわふわした感覚を楽しめるので重宝しています。

声を出すのが難しい子も多いので、どう声を出してもらうか、笑顔を引き出すかを常に考えています。

白戸さん
白戸さん

肢体不自由児の支援では難しいこともたくさんあるのですが、施設目標の「児童の楽しい声を引き出そう」はスタッフ全員が意識していて、少しでも喜んでもらうことをイメージして日々の支援に取り組んでいます。

ダンボールで作った手作りの滑り台

水戸さん
水戸さん

子どもたちが安心して遊べるように作った滑り台もあります。

やすまさ
やすまさ

すごいですね!これも手作りなんですか!?

水戸さん
水戸さん

はい。段ボールで白戸くんが作ったんですが、大人が座っても壊れないくらい頑丈なんです。

1日の流れと職員の役割

やすまさ
やすまさ

アプリ桜丘の1日の仕事の流れについて教えてください。

水戸さん
水戸さん

社員は10時半に出勤し、午前中は子どもたちの状況確認や翌日の準備、療育教材等の作成などをします。

午後1時にはパート職員が来て打ち合わせを行い、1時半から学校へお迎えに行きます。

送迎車3台で2便に分けて、10人前後を迎えています。夕方までに全員揃いその子に合わせた療育を行います。

やすまさ
やすまさ

利用者さんは、皆さん送迎付きなんですか? 

水戸さん
水戸さん

はい。時々、通院やお出かけのついでにご家族が送り迎えをされることもありますが、基本的には皆さん送迎を利用されています。

そのため社員は毎日、車を運転して送迎する仕事があります。

やすまさ
やすまさ

白戸さんは普段どんな役割をされているんですか? 

白戸さん
白戸さん

自分も10時半に出勤して、物品作成や療育の準備をします。

例えば「こんなのがあったら子どもたち喜ぶかな」と思いついたら水戸さんに相談し許可が出ればパートさんたちと作ります。事務作業としては月初の国保連への請求業務等を担当しています。

「アプリ桜丘」の利用を検討されている方へ

やすまさ
やすまさ

最後に、アプリ桜丘の利用を考えている方へのメッセージをお願いします!

水戸さん
水戸さん

アプリ桜丘は世田谷区内でも肢体不自由児を預かれる数少ない施設です。

スタッフ全員が対応に慣れており、送迎車両も整っています。子どもたちの笑顔を引き出すことを目標に、安心して楽しく過ごせる場所を目指しています。

白戸さん
白戸さん

子どもたちの笑顔がスタッフのやりがいそのものです。夏休みにはレクリエーションも増えるので、どうすれば楽しんでもらえるかを日々考えています。

いつも子供たちを中心に回ってる施設だと思うので、とても楽しい施設で働かせてもらっているなぁというのが自分の思いですね。

やすまさ
やすまさ

ありがとうございました!

アプリ桜丘の特徴

  • スタッフが全員、肢体不自由児に対応できる
  • 福祉車両が3台あり、車椅子の方の送迎ができる
  • 子どもたちの笑顔を引き出す楽しい施設

アプリ桜丘の歴史

やすまさ
やすまさ

最後に、アプリ桜丘を設立した担当者さんからもコメントをいただいたのでご紹介します。

アプリ桜丘を設立した担当者Mさんのコメント

アプリ桜丘の歴史は2015年6月1日。ちょうど10年前から始まります。

AHCグループとしては、2014年から障害児支援サービス(放デイ)を板橋区にてスタート 2015年2月に、世田谷地域の最初の事業所としてアプリ駒沢を開所。 その際に、最初にお問い合わせいただいたのが、車いすに乗っている肢体不自由のお子様でした。当時の駒沢の事業所は、入口に段差もあって、そうしたお子様を受け入れることはできませんでした。

その後、2015年5月にアプリ若林を開所。2015年6月に世田谷区で3施設目の放課後等デイサービスである「アプリ桜丘」を開所しています。 世田谷地域には、日本初の肢体不自由児の学校「光明学園(旧光明特別支援学校)」や国立成育医療センターがあるため、身体的な不自由を抱えた子どもたちが多く住まわれていることがわかっていました。

AHCグループはもともと高齢者介護事業(デイサービス)が祖業です。そこから、障害児の多くを占めている知的障害・発達障害のある子どもたちの支援だけでなく、肢体不自由の子どもたちの支援にも挑戦していく覚悟を決めて、「アプリ桜丘」の開所当初は知的障害のある方、肢体不自由の方と半分ずつくらいで始まりました。

セラピーマットやクッションチェアがあった方が良いこと。 車いすに乗っている子どもは、事業所に到着したら車いすから降りて体を伸ばしてストレッチさせてあげた方が良いこと。 意外と体を動かすのが好きな子が多いこと。 などなど。光明学園の先生や、実際のご利用児童様のご家族から、どんな事業所であってほしいのかたくさん助言を受け、地域の皆様に支えていただいたことに感謝しています。

2015年10月に「アプリ千歳台」を開所した際に、知的障害のある方には「アプリ桜丘」からアプリ千歳台に移動していただき、「アプリ桜丘」はより肢体不自由の子どもに特化した形になっていきました。医療的ケアを必要とする児童の受け入れいついてもご相談があり、「ここにいる子どもたちと(医療的ケアが必要であっても)うちの子は一緒に過ごせる。(お母さまが)経管注入しに来るから、一緒に過ごさせてほしい」というご要望をいただいたこともありました。

今では、看護師さんも一緒に支援できる体制を作っています。 開所からちょうど「10年」ということで、最初に利用いただいていた小学1年生の子どもが、今はなんと高校生。もうすぐ卒業・・・。感慨深いです。 「アプリ桜丘」はいつ行っても、ほのぼのとした平和な空気が流れていて、私にとっては心が癒される場所です。

やすまさ
やすまさ

放課後等デイサービス「アプリ児童デイサービス桜丘」は、東京都内でも数少ない肢体不自由児が利用できるの放課後等デイサービスです。

施設内は季節の装飾や手作りの遊具で彩られ、工夫を凝らした療育を通じて「笑顔を引き出す」ことを大切にしています。水戸さんや白戸さんをはじめとしたスタッフの皆さんが、子どもたちの笑顔を原動力に日々支援を重ねている姿から、温かく活気ある施設であることが伝わってきました。ご興味ある方は、ぜひ下記の公式ホームページよりお問い合わせいただければと思います。

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